出版社内容情報
少子化、待機児童、親ガチャ……こうした問題を考えるとき、私たちはどこまで子どもの声に耳を傾けているだろうか。本特集では、学校の内外に広がる教育の場面を背景としつつも、より広い視野のもと現代の日本において子どもとは何かを問い、子どもを産み育てるとはいかなることかを見つめ直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
44
教育現場に身を置いている者からすると、見えない問題を炙り出す必要を感じていた。結婚ハックとは結婚を効率よく快適に暮らすためのテクニックとして脱構築し、居心地の良い形で再構成しようとする姿勢という(永田夏来48頁上段)。私は生涯未婚と思うが、手遅れだと思う。私のように、親が揉めている中、生まれ落ちると、その原因を知るだけで、もう終わり感だ。人生の再構築はリスキリングだけでは困難だと思うね。探究学習の探求は、究めること(宮野公樹112頁上段)。知りつくす。問いの連なりで根源に迫るようだ(113頁上段)。育人。2024/05/18
huchang
3
様々な切り口から子どもやその周縁部を考える1冊。子どもの不適切養育、虐待について高校教員だった叔父は「教育を変えないとダメなんだろうな、足りないんだろうな」と言い、私は「親の就業状況や経済が悪すぎるのもある」と。どちらも間違ってない。今回、日本の教育行政や教育施策は暗黙のうちに子ども福祉のかなり大きな部分を担っていたことを知って、叔父の言っていたことは、そういう意味だったのかな…とちょっと議論の続きをしたくなってしまった。2024/06/10