出版社内容情報
大津事件の死刑撤回から袴田事件の再審決定まで、数々の?名裁判?は弁護側の勝利としてのみならず、判決を下した裁判官の?勇断?として語り継がれる。そもそも<裁き>の主体とは、司法人に限られたものではない。古今東西、裁く者はあちこちに偏在し、オーセンティックな教訓を残してきた。また、大量の判例と法令を高次に処理できる大規模言語モデル(LLM)が登場した今、「誰が/何が裁くのか」という前提が急速に揺らぎつつある。善/悪の裂け目で常に決断を下し続ける「裁判官」の本質は、法解釈を読み解く文学批評から、認知機能に挑戦し続ける情報科学にまで触手を拡げる。司法実践と思想史を架橋した<裁く者>の総展望に臨む特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルテン
5
それぞれの論稿の内容やテーマが少しずつ、あるいは大きく重なり合っているので、読み進めていくと「あ、これ、前にあった論稿のテーマだった」と思い当たったり、「あそこに書いてあったのはこういうことだったのか」と理解を深めるなどした。論稿の並び順が良い。ほとんどどれも興味深く読んだが、特に「ゲーテと裁判」「裁判官の熟慮と直感」は読む前に予想もしなかったほど面白く、こんな世界もあるのかと目を開かせてくれた。「〈裁き〉のドラマトゥルギー」は本文と脚注の熱量が大きく、ちょっと外れた文章が私は好きだ。2023/09/14
Masa
0
勉強になりました。若かりし頃の不真面目を只々悔やみます。2024/07/19
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