出版社内容情報
不確実な将来への不安や残余乏しい資源をやりすごすための生存手段として、〈投資〉はいまや私たち個々人の日常にまで深く根ざしている。本特集では、国家・企業・家庭など様々な次元を横断しながら〈投資〉なるものを多方面から検討する。為替や財政問題に耳目が集まる昨今、資本主義と向き合うためのキーワードとしての〈投資〉について、それを内側から組み替えるような試みにも迫りながら、その内実を問う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
1.3manen
49
E図書館より。山田鋭夫「『貯蓄から投資へ』の虚像と実像」で、レギュラシオン理論を日本で初めて紹介された山田先生は、人間による人間の生産に貢献する、人間形成的活動を評価されている(27頁下段)。文化資本や人的資本の重みを感じる。これを受けて、すぐに藤田奈々子「『人への投資』を問い直す」が続くのはうまい編集手順である。ベッカー、マーシャル、ミュルダール、全て読み直したい論者の研究だ。他、ドイツの連帯農業(127頁下段~)もよかった。207頁もコンヴァンシオンの慣行について。いずれも、私の関心事で大満足号。2023/03/04




