出版社内容情報
現代思想の来るべき新潮流を未邦訳書籍を中心に30人の現代を代表する哲学者・思想家が紹介する年頭特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルンブマ
3
「現実界は象徴界を通じて、象徴界そのものが論理的に孕む構造的な逆説として捉えられてきたからだ。だがそれは象徴界における欠如ないし穴(trou)としての現実界を語っているに過ぎず、象徴界の外にある現実的なものそのものを語っていることにはならない。この二つの現実界の差異は本書でも繰り返し明言されている。「ここで現実界は二つの意味においてある。初めに象徴界の現実的なものをなす不可能なものの穴として、そして自身の姿をそこに表しうる、象徴界の外にある現実的なものとして」。2022/01/17
Y.T.
0
ヘルムート・シャックの『嫉妬』という本のブックガイドが気になった。 「他者の欲望を欲望する」人間存在にとって、自分と等価で比較可能な他者の成功は嫉妬を誘発するものとなる→一人離職者が出たのちに連鎖的に離職者が増えるという現象は、身近な他者の成功(転職)によって、欲望と嫉妬が喚起されるからであろう。また、恋愛に関する嫉妬(BSS)。 ・ゆえにこの感情は、人を引きずり下ろすようなネガティブなエネルギーにはなっても「世直し」のようなポジティブなものにはなりにくい。結果としてこの感情は権力によって制度化される
瀬希瑞 世季子
0
フェデリーチのやつとあと身体の章のところはぜんぶ読んだ2022/01/13
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- 和書
- 高度並列信号処理