出版社内容情報
思弁的実在論・新しい唯物論・オブジェクト指向存在論などの現代思想の新しい潮流に、AI・人新世・フェミニズムなどの社会の諸問題が絡み合う昨今。有力書店の新しい人文棚づくりともリンクした年頭恒例の総特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またの名
10
欲望を解放すると革命的になる(体制を壊す)からダメと否定してくる諸力に抗った『アンチオイディプス』を、パパの言うことを聞かなければヒトラーになるぞと脅してくるリベラル権力に立ち向かう思想として読み替えてしまうニック・ランド。多数派=加害者という等式ですぐ責任を追及される弱者のための社会に不満な人々について答えの出ない問いを巡らせる対談や、延々と謎の記号反復論を展開するメイヤスーの論考、メイヤスーとバディウの比較論文など、それぞれ別々の思考がただ同じ時代に次の思想を求めて苦闘してるという理由で並んだ断面図。2020/01/31
mirie0908
1
かなり難しかったがどうにか一応読了。個々の論考はかなり難しいが、p.250の「ポスト・ヒューマニティズの思想地図と小事典」で、あー、現代思想の最前線は、いろんな似通った思想がひしめきあっているのね、という感じがおぼろげながらわかった、というとこかな。実在論がいま改めて問い直されていることはなんとなくわかる。絶対的なものがあるのか、ないのか。人間中心(人間の主観で存在するしないは規定される)なのか、そうでなく、人間がいるいないにかかわらず、絶対的に存在するものがあるのか、という感じ。2019/01/13
cosmogarden
0
メモ:ハーマン、近藤論文は読了。2019/03/13