出版社内容情報
『現代思想 2015年10月号臨時特集号』
【追悼】
国家に対して / 海老坂武
nevertheless / 富岡多惠子
「ある朝鮮人を密出国させたいのだが……」 / 高橋武智
白塗りの正義と素顔の中の狂気 / 室謙二
自分が消える哲学 / 吉岡忍
態度と挿話 / 上原隆
鶴見俊輔さんの思い出 / 森まゆみ
【討議】
思想家として、編集者として / 南 伸坊+黒川創
【方法】
いくつもの方法の冒険を生きて / 安田常雄
鶴見俊輔とプラグマティズム / 魚津郁夫
【言葉】
集団が動きはじめる時 / 鶴見俊輔
【思想】
現代思想家としての鶴見俊輔 / 塩沢由典
【集団】
リンチと革命 / 酒井隆史
鶴見俊輔と転向論 / 福家崇洋
鶴見俊輔の小集団と民主主義 / 安藤丈将
【戦争】
ヤクザな師との”すれちがい”の記 もしくは出しそびれた質問状 / 川本隆史
「順法」への会議と戦争体験 「カウンター・クライム」の思想 / 福間良明
戦争反対の根拠 / 松井隆志
【持続】
存在への耄碌}; / 粉川哲夫
永遠の実在 鶴見による金子とホワイトヘッド }; / 森元斎
【対話】
ワガミチヲユキトモニアユミマダワカレテアユマン 一九六〇年の竹内好、鶴見俊輔 / 佐藤泉
道場の内と外の交流 鶴見・丸山・高島が作る知の三角形}; / 都築勉
信頼の種まく人、鶴見俊輔 / 根津朝彦
【身体】
鶴見俊輔における「身体」と「ことば」 / 佐藤健二
The Wrong Goodbye、あるいは「かくれホワイトヘッド」について / 上野俊哉
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
17
海老坂武氏によると、鶴見俊輔氏は多面体の人という(9頁)。多面な側面を有する人であったのは同感。哲学、歴史、社会、思想、色々な概念を教えてもらった。室謙二氏によると、鶴見氏は部分的に狂人で、温和なキャラに包んで生活していたが、その危うさが深い影響を与えた要素だったと述懐される(26頁)。黒川創氏によると、都留重人さんは『思想の科学』は財産だから、勁草書房社長から銀座デパート1室と百万円を借りる仲立ちをしてくれたという(50頁中段)。中央公論社との事件が原因らしい(同頁上段)。2015/10/05
ナイトは許されナイト
0
★★★2015/11/09