出版社内容情報
文学が世界文学に遷移していく時代にオースターはどのような位置をもち、そこにはなにが尽きていたのか、『孤独の発明』からニューヨーク三部作、『ムーン・パレス』、『偶然の音楽』、あるいは『幻影の書』、そして『4 3 2 1』へ……証言は交錯し、作品は残される。知られざる作品をいまふたたび馴染みの風景とするために。ポール・オースター追悼特集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
48
オースターファンとしては手にしたくなった。詩人の方が多くて、さすがオースターだなと感じた。2024/08/27
なかりょう
12
オースターの訃報に接して、あの世界観に浸りたいと思って久しぶりにユリイカを手に取りましたが、流石に一気に読むと自家中毒になりそうで、少しずつページを進めました。『オラクル・ナイト』までしか読めていないので、この冬はぜひ何作か当たってみたいです。2024/12/07
justdon'taskmewhatitwas
4
こんなに多くの、柴田元幸以外の人がP.オースターについて書いていて、不思議な感じ。2025/03/23
なおこっか
4
柴田先生が、短期間でよくぞここまで寄稿を集めたと感嘆されるほど、多面的に映し出されるオースター世界。作品論、作家論、翻訳、時代、社会、文学、映画、切り取り方は千差万別。日本でこれだけの特集が組まれる作家であり、アメリカにおいてはそこまででもないのは何故だろうな。読みながら、オースターは居なくなってしまったけれど、自分はまだオースターを読み尽くしていないことに安堵に似た感情を覚えた。次は何を読もうか、選ぶことができる贅沢がまだ残されている。『スモーク』を愛する者としては、タダジュンさんの文がじーんときたな。2024/08/27
non
2
25-ノーカウント:オースター特集(P49-263)のみ。求めたのはムック本的なもの、研究的なものばかりでハード「たとえ不自然であろうがその奇跡を読者に届けることのできる語り口を創出できるか否か」2025/03/11