ユリイカ 〈7 2018(第50巻第9号)〉 - 詩と批評 特集:バーチャルYouTuber

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  • サイズ キク判/ページ数 245p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791703517
  • NDC分類 905
  • Cコード C9490

出版社内容情報

こんにちにおけるタレントの新しい形の一つである「YouTuber」の第2形態である「バーチャルYouTuber」とはなにか。いまもっとも先鋭的な文化の様態に迫る特集。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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8
速すぎる。00年代以降のユリイカを、ハイプ雑誌だのミーハーだの今まで散々馬鹿にしてきたが、今バーチャルYouTuberを扱うという決断には笑いや呆れを通り越して恐怖を感じる。初音ミクを特集したときもこれほど速くはなかった。キズナアイの登場からすら二年経っていないし、本格的にバズったのは昨年末から年明けにかけてだ。ファンや当事者さえジャンルに振り回されている現状で、思想誌本来の学究的アプローチなど望むべくもない。必然、特集はいつも以上に軽い読み物になっているが、ただターゲット層を考えると正解かも知れない。2018/07/01

ぷほは

8
kindle版にて。関心の狭さが際立つ格好になっている。時間軸やジャンル幅をもう少し広げてその関係性を問わなければならないのに、youtuberの前にバーチャルyoutuberの話を始めてしまった結果、みんな「バーチャル」を中心に於いて議論してしまう。海猫沢の突き放した愛情とレポートのような文章が唯一この現象を読み解くに相応しいポジショニングであるように感じた。社会学者ならば、TVの「素人」性とyoutuberの区別をした上で、バーチャルyoutuberとゆるキャラあたりの比較から進むのが順当だろうか。2018/06/27

よいおいこらしょ

5
2018年、Vtuberはカルチャーの最先端だった。今は大衆化してコンテンツ的消費がなされているが、本書では最先端技術への期待、肉体・精神・ペルソナの相違、仮想の肉体を持つことへの展望などが(2021年より)ビビッドに書かれている。「いるけどいない・いないけどいる」と事実上に存在するVtuberは、水を飲んで配信している2021/04/22

プロムナード

5
「情報が劣化しているわけではない。純粋化しているのだ」という海猫沢めろんを皮切りに、VTuber受容の進化を掘り下げる泉信行、既に基本文献感のある難波優輝など、どっぷり浸かった識者達の記事に唸る。隣接分野からの分析も面白く、猪口智広のファーリー文化との比較は多様性を肯定する世界観などの本質に迫っている気がした。VTuber本人では届木ウカの文が魅力的で、VR存在の方が魂のノイズが少ないという確信に感じ入る。雑誌全体の構成は粗雑だが、これら一部の刺激的な記事は今しか読めない(書けない)価値があると思う。2018/07/07

もJTB

5
お祭り感、希望を感じてる勢と、諦念してる勢、ノってるけど冷静勢、シラけてるけど没入してる勢、が1冊にごちゃまぜになっていて各自まったく連帯できなさそうで良い2018/07/04

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