感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
18
前田英樹氏:間宮周吉は古い農の暮らしから出て、最後に農の暮らしへと還った近代植物学者(35頁上段)。小津映画の命の原理が植物と耕作者との一体化に見出せるようだ(36頁上段)。他、吉田喜重『小津安二郎の反映画』岩波書店、1998年も読んでみたい(110頁)。長谷正人氏:小津は20C日本を代表する芸術家の一人として人生、趣味自体が芸術作品であったかのように社会に遇される(175頁下段)。 2015/03/21
おおにし
13
どうして皆、小津安二郎を論じたくなるのだろうか。カメラアングル、カッティング、フレームなどという専門用語でいくら語られても、小津映画の良さは私には伝わってこない。自分が大学生だった頃、名画劇場でたまたま観た「東京物語」にどうして泣けるほど感動してしまったのか。その理由は今でもよくわからない。誰か私の疑問に対して代わりに答えてくれる人はいないかとユリイカの特集を手にしたが、残念ながら答えは見つからなかった。2013/12/13
justdon'taskmewhatitwas
2
田中絹代考、小津映画と能、『小津安二郎全発言』と興味深かったけど、結局カット割りの話が一番楽しめた。テクスト中心主義(!)。2014/03/04
おじゃんぽこぺん
1
どの小津論も同じ印象。裏を返せば、2013年の小津映画への評価がよくわかります。本書で特別面白く読んだのは、『小津映画について知っている二、三の事柄』。若い監督二人が、愉快に対談されています。『「彼岸花」の空間』は、私には難しく読みづらいものでしたが、小津映画の撮影・編集のどのあたりが特殊なのか、それが少しわかったように思います。覚書き:『「おじさん」の系譜/宮本明子』『二〇一三年初夏/山本一郎』『反語的振舞としての「小津安二郎全発言」/浅利浩之』2014/03/25
わとそん
1
まあまあ2013/12/09
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- 和書
- 安藤忠雄野獣の肖像