内容説明
マンガでひも解く「この国」の原点!神々の誕生から古代天皇の伝説まで、歴史がつながる33の物語!
目次
第1章 イザナキとイザナミの悲恋
第2章 英雄スサノオの誕生
第3章 オオクニヌシの国づくり
第4章 ニニギ降臨と神武天皇の即位
第5章 ヤマトタケルの活躍
第6章 神功皇后の奮闘と天皇の血脈
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
48
神々の時代が描かれる上巻、神武天皇から15代の応神天皇までの中巻、16代仁徳天皇から33代推古天皇までの下巻。編纂を命じたのは40代の天武天皇。完成したのは43代の元明天皇の時。正史として海外に渡ることを前提とした日本書紀に対して、天皇の私的な書物である古事記。伝承をベースとしているため、ヤマト政権の敵にも敬意を払う。…6章のマンガで構成される章頭、章後の解説に情報が詰まっている。一回読んだだけでは、消化不良。構成と人物がなんとなくわかっただけ。この後も、辞書のように見返して、知識をものにしていきたい。2024/06/26
ちくわ
39
古事記の編纂には当時の時代背景が色濃く映る。豪族による連合政権が、大化の改新で天皇による中央集権へ。その後壬申の乱が勃発し、クーデターにより新天皇が即位。そんなまだ不安定な天皇家の神格化や正統性を強固にし、盤石な政権運営を行うためのプロパガンダ…この側面もあったのだろう。当り前だが古事記は創作=ファンタジーである。しかし割と生々しい話も多く、ゼロから創った訳ではなくモチーフ(実際の戦争や天災)があったと想像した。 つくづく歴史とは勝者の独占物だと感じる。歴史にifは無いが、もし大化の改新が失敗していたら?2024/05/29
ミエル
31
お風呂のお友、Kindle読書。古事記関連本をわりと読んできたけれど、こちらはかなり初心者、子供向けで親切、過去イチに読みやすい気がする。古事記3巻をきちんと分けた構成ってありそうでなかなかない。3部構成をだらだら続けて語る書籍が多いので、混乱するのが古事記の苦手なところだと思うのでこれは良い。ストーリーが漫画なだけでもハードルは下がるし、何より神話の舞台を地図で併記してくれているのがありがたい。解説パートが少なめなのが残念だけど、それは別の読書で補えるのでOK。2024/11/20
Kentaro
23
古事記とは誤った歴史の伝承が行われることを恐れた第40代天武天皇が正しい日本の神話と天皇の系譜を舎人の稗田阿礼に読み覚えさせ、大安万呂に書き取らせ、第43代元明天皇に献上されたものである。 第33代の推古天皇までを記したもので神代の日本の成り立ちと天皇の系譜を国内に向けて権威付けた書である。 古事記は舎人という天皇のプライベートなお世話係と学者一人という少人数で口述伝承されたものであるが、日本書紀は多くの学者や知識人を巻き込み、遣唐使が唐に持ち込むことも想定され、正当な漢文で綴られたものである。2019/01/04
ヒカル
21
里中満智子さんの漫画を探していて、なかったため購入。なかなかわかりやすく古事記を知れるところはありつつも、やはり、全てマンガでストーリー的に読みたかったので、里中版古事記を探します!2018/02/23