内容説明
「なぜあの人が犯罪を…?」実は犯罪を起こすきっかけは些細なことなのかもしれません。人の心に潜む小さな闇をやさしくひも解きます。すべてのテーマにわかりやすいイラスト・図・表付き。
目次
プロローグ 犯罪とは何か―加害者・被害者・裁定者、そして社会との関わり
第1章 犯罪者はなぜ生まれるか
第2章 殺意と殺人が起きるわけ
第3章 性犯罪を起こす心理
第4章 騙し、騙される心理
第5章 家族間で起こるDVと虐待
第6章 少年非行に潜む心の闇
第7章 さまざまな犯罪の心理
第8章 罪を裁くことと矯正・更生の行方
第9章 犯罪心理学とは
著者等紹介
内山絢子[ウチヤマアヤコ]
東京教育大学卒業。科学警察研究所研究官から、2002年4月より目白大学人文学部を経て、2007年より目白大学人間学部心理カウンセリング学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
73
著者の主張をねじ込まず、読みやすさ重視で広く浅くシンプル。しかし、性交渉における『合意』年齢が13歳からってのは相変わらず笑わせるな。2022/06/30
matfalcon
42
痴漢の冤罪が喧しいが、塀の向こうって存外に落ちやすくできている。最近はその塀のうえを歩いているような気がしてならない。ワイドショーの容疑者を見て他人事と思っているうちは正常性バイアスにかかっているにすぎないのかもしれない。とくに殺したいヤツがいると。2017/07/06
アズマ
26
図解が分かりやすかったです。人が犯罪を起こす心理やそれを構成するための心理学など幅広く書いてあるので面白かったです。特に「結婚詐欺に引っかかる心理とは」が読んでいて結構納得しました。2019/02/19
異世界西郷さん
18
YouTubeで未解決事件や犯罪心理学の動画を見る機会があり、自分もこの手の話に興味が湧いたので読んでみました。なんだかんだで統計を調べれば、どのような人が犯罪を犯すのか大まかでも分かるものなんだなというのが興味深いです。犯罪人も遊び半分でやる人、犯罪に至るまでに葛藤のある人など様々なんですね。犯罪を犯すだけでなく、警察に捕まったあとや裁判の様子、塀の中のことまで紹介されており、犯罪に興味がある人には入門書としてうってつけの一冊だと思います。2020/01/05
G-dark
15
殺人に至る心の闇、性犯罪を起こす身勝手な言い訳、いまだにオレオレ詐欺に騙されてしまう人の気持ちといった、犯罪者・被害者両方の心理を広く浅く探る本。被害者はずっと苦しみを負わされてしまうので、犯罪をそもそも起こさせない社会作りが必要なのですが…。様々な悩みや欲望を抱いても普通の人はブレーキがかかるのに、ブレーキが利かずに罪を犯してしまった犯罪者をどうやったら矯正・更生出来るのか知りたいです。もともとブレーキが無いのか、ブレーキが壊れたのか、それともブレーキを踏む気が無く、ブレーキという概念すら無いのか…?2018/11/17