内容説明
クロザピンの優れた効果を最大限に発揮するために。最新のガイドラインに基づいた臨床ガイダンスを通して、導入から副作用への対処の仕方まできめ細かく解説。統合失調症臨床への情熱を持つすべての方へ贈る必読の書。
目次
第1章 どのような病態に効果があるのか:治療抵抗性統合失調症、心因性多飲症、治療不耐性統合失調症、自殺傾向、暴力と攻撃性、治療抵抗性躁病、パーキンソン病性精神病
第2章 クロザピンに反応しない統合失調症スペクトラム患者の陽性症状への対応
第3章 クロザピンの導入
第4章 クロザピンの中止とコリン作動性リバウンドへの対処
第5章 クロザピンの結合特性、代謝、動態、薬物相互作用、血中濃度の活用
第6章 血液モニタリングと良性民族性好中球減少症への理解
第7章 便秘への対処
第8章 鎮静、起立性調節障害、頻脈への対処
第9章 流涎への対処
第10章 てんかん発作リスクと吃音への対処
第11章 代謝性副作用への対処
第12章 発熱、心筋炎、間質性腎炎、薬剤性過敏症症候群、漿膜炎、心筋症への対処
第13章 夜尿症と失禁、持続勃起症、静脈血栓塞栓症、悪性症候群、遅発性ジスキネジア、強迫性障害への対処
第14章 好酸球増加症、白血球増加症、血小板減少症、血小板増加症、貧血、肝機能異常
第15章 小児・思春期患者、高齢患者、知的障害を伴う患者、妊娠と先天性大奇形のリスク、授乳、過量服用、死後再分布
著者等紹介
Meyer,Jonathan M.[MEYER,JONATHANM.] [Meyer,Jonathan M.]
M.D.カリフォルニア大学サンディエゴ校の精神医学臨床教授であり、カリフォルニア州病院局の精神薬理学コンサルタントである。Meyer博士は、精神薬理学と重症精神疾患の治療に関する国際的に著名な講演者であり、米国精神医学会の特別フェローである
Stahl,Stephen M.[STAHL,STEPHENM.] [Stahl,Stephen M.]
M.D.,Ph.D.カリフォルニア大学サンディエゴ校精神医学非常勤教授、ケンブリッジ大学精神医学名誉客員上級研究員。様々な研究プロジェクトを行い、米国国立精神衛生研究所、退役軍人局、製薬会社などから受賞している
藤井康男[フジイヤスオ]
1977年、慶應義塾大学医学部卒。1978年4月より山梨県立北病院に勤務。1985年8月より1年間、フランス政府給費留学生としてバッサンス公立病院へ留学。2003年4月より山梨県立北病院院長。2018年4月より山梨県立北病院名誉院長
福森崇之[フクモリタカユキ]
2007年、防衛医科大学校卒業。防衛医科大学校病院、自衛隊中央病院にて初期臨床研修を修了。陸上自衛隊中部方面衛生隊、防衛医科大学校専門研修(耳鼻咽喉科)を経て、自衛隊中央病院に勤務。2019年、精神科に転科し国立病院機構さいがた医療センターに入職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。