出版社内容情報
交流分析の創始者による「人生脚本」理論の集大成。現代の交流分析を正しく理解するための歴史的重要作,ついに本邦初訳。体系的で実践的な心理学,心理療法である交流分析(TA)を創始したエリック・バーン(Eric Berne, 1910-1970)が最晩年に執筆し,死後出版された歴史的重要作がついに本邦初訳。バーンが生涯探求した「人の運命の心理学」,すなわち交流分析の根底に流れる「人生脚本」理論について深く学び,「関係論的転回」を迎えた現代の交流分析を正しく理解するための一冊である。日本交流分析学会・江花昭一理事長監訳。
エリック・バーン[エリック バーン]
著・文・その他
江花 昭一[エバナ ショウイチ]
監修/翻訳
丸茂 ひろみ[マルモ ヒロミ]
翻訳
三浦 理恵[ミウラ リエ]
翻訳
内容説明
交流分析の創始者エリック・バーン、渾身の中核理論が遂に本邦初訳。人は、自分の人生を「脚本」に従って生きている。私たち一人ひとりの運命を支配する脚本はどのように形作られるのか、その脚本を生活の中でどう見分けるのか、臨床実践ではどう扱いどう活用するのかを詳しく解説。脚本の素早い理解に役立つ「脚本チェックリスト」も紹介。交流分析とその中核理論を理解するための必読書。
目次
第1部 概論(前置き;交流分析の原則)
第2部 「親によるプログラミング」(人間の運命;出産前の影響 ほか)
第3部 脚本の実際(脚本の種類;いくつかの典型的な脚本 ほか)
第4部 臨床実践における脚本(予備段階;脚本のサイン ほか)
第5部 脚本理論への科学的アプローチ(脚本理論に対する反論;方法論の課題 ほか)
著者等紹介
バーン,エリック[バーン,エリック]
交流分析の創始者。1970年逝去。現代の心理療法に最も創造的なアプローチのひとつを展開したことで評価を得た。著書“Games People Play”は世界的ベストセラーに。モントリオールにあるマギル大学医学部を卒業後間もなく、カナダからアメリカにやってきた。ニューヨーク精神分析研究所で学んだ後、陸軍医療部隊に3年間務め、その後西部にあるいくつかの大病院の精神科と神経科に勤務。戦後はアメリカ合衆国陸軍の軍医総監付きの精神科、神経科のコンサルタント、そしてサンフランシスコにある退役軍人局精神衛生クリニックの精神科指導医に任命された。生前、カリフォルニア州カーメルで精神科を開業、サンフランシスコにあるマウント・ジオン病院の非常勤精神科医とラングレー・ポーター神経精神医学研究所のグループ療法の講師であり、その研究所のマッコーリイ・クリニックのグループ療法のコンサルタントも務めていた
江花昭一[エバナショウイチ]
神奈川大学保健管理センター長、医学博士。1981年東北大学医学部卒業後、日本大学医学部心療内科に入局。横浜労災病院心療内科部長などを歴任した後、2012年より現職。桂戴作・深澤道子先生から交流分析の研修を受けて日本交流分析学会に入会し、2014年より理事長を務める。日本自律訓練学会理事、日本心療内科学会理事、日本心身医学会理事
丸茂ひろみ[マルモヒロミ]
臨床心理士。立教大学心理学部心理学科、カルフォルニア州立大学マスコミ学部を卒業後、大手広告代理店の本社および米国支社に長年勤務。その後、駒澤大学大学院人文科学研究科人理学専攻修士課程を修了。現在はあおばメンタルクリニックに勤務
三浦理恵[ミウラリエ]
ソーシャルワーカー。上智大学比較文化学部、米国コロンビア大学大学院ソーシャルワーク修士課程修了。ニューヨークの病院、学校、福祉施設、香港のカウンセリングセンターなど、海外にてメンタルヘルスケアに長年従事。現在はシンガポールの教育現場で邦人の心理援助を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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