内容説明
世界的に著名な文化精神医学者である曽文星による絶筆。文化精神医学者としての眼と心を通し、氏が育った中国、日本、米国の3つの文化について重要で興味深い事柄を詳細に記述する。
目次
第1部 成長の異なる段階(誕生から幼年期まで:日本文化との早期の接触;思春期から青年期まで:中国文化の影響;青年期(初期):アメリカ文化との早期の接触
青年期(後期):中国文化の再体験
成人期:長期にわたるアメリカ文化の経験
中年初期:日本文化への再曝露
中年後期から現在まで:多文化への曝露)
第2部 分析と統合(人格形成に及ぼした三つの文化の影響の分析;理論的考察のための総括)
付録 学術的概説:「文化と性格」研究
著者等紹介
曽文星[ソウブンセイ]
ハワイ大学精神医学部名誉教授。1935年台湾に生まれ、台北の国立台湾大学医学院卒業後、同大学附属病院精神医学研修医として訓練を受け、その後米国ハーバード大学医学部附属のマサチューセッツ・メンタルヘルスセンターにて1965年から68年まで卒後研修を受ける。1970年から71年にかけてイースト・ウェスト・センターでの文化と精神保健の特別研究員を経た後、1972年ハワイ大学医学部副教授、1976年教授。また1987年からは北京大学精神衛生研究所の客員教授でもある。2012年6月ハワイにて逝去
林建郎[ハヤシタケオ]
1948年東京に生まれる。1970年上智大学外国語学部英語学科卒業。1970年から99年まで一部上場企業の海外駐在員として勤務後、現在、科学技術専門翻訳家(英語、仏語)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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