アディクションとしての自傷―「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理

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アディクションとしての自傷―「故意に自分の健康を害する」行動の精神病理

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  • サイズ A5変判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791107582
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0047

内容説明

自傷は、つらい瞬間を生き延びるために少しずつ死をたぐりよせる、行動のアディクションだ。自傷に関する豊富な臨床経験と研究知見にもとづいて、従来、演技的・操作的行動とされてきた自傷概念を否定し、「アディクションとしての自傷」という新しい作業仮説を提唱し、自傷に対して積極的に介入することの重要性を主張。

目次

自傷とは何か
自傷の概念とその歴史的変遷
自傷のアセスメント
自傷と衝動―「切ること」と「キレること」
嗜癖としての自傷
自傷と自殺―リストカッターたちの自殺予防のために
解離と自傷
いじめと自傷
自傷とボディ・モディフィケーション
思春期・青年期のうつと破壊的行動―不快感情の自己治療の試み
トラウマ、自傷、反社会的行動―少年施設男子入所者の性被害体験に注目して
解離と反社会的行動
自傷の嗜癖性に関する研究
教育現場における自傷―養護教諭研修会におけるアンケート調査から
思春期における「故意に自分の健康を害する」行動と「消えたい」および「死にたい」との関係
非行少年における自殺念慮のリスク要因に関する研究
若年男性の自傷に関する研究―少年鑑別所における自記式質問票調査

著者等紹介

松本俊彦[マツモトトシヒコ]
独立行政法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺予防総合対策センター副センター長、薬物依存研究部診断治療開発研究室長。佐賀医科大学医学部卒業後、神奈川県立精神医療センター、横浜市立大学医学部附属病院精神科、国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部などを経て、平成19年より同研究所自殺予防総合対策センター自殺実態分析室長、平成20年より薬物依存研究部室長を併任、平成22年より現職。日本アルコール精神医学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まいこ

8
自傷行為の始まりは、よく言われるような他者を操作したいとか注目されたいという目的からではなく、不安や緊張等の不快感情への対処として一人でひっそり行われるという。そうして嫌な感情に麻酔をかけることを覚えるうちに嗜癖化しエスカレートし、やがて「切っても切らなくてもつらい」という状況になるという。その頃には家族に知られることになり、結果的に家族は巻き込まれ操作される。本人も、始めて家庭内でのパワーを手に入れる。しかし家族も周囲も何度も繰り返される自傷行為に次第にうんざりしてきて、2015/06/07

ひろか

3
著者の論文集。反社会的行動との関連を考えるものが多い。 質問紙法による調査からまとめた論文が多い。2011/02/06

HolySen

2
現代の精神医学界における「自傷」への偏見に対して、海外の研究や統計分析、臨床経験を駆使して一石を投じている本。「自傷」についてリストカットが重視されてしまうことへの反論や、自傷は他者を操作するためのものではない場合が多いという主張は鋭い。自傷と解離、自傷と嗜癖、自傷といじめ、自傷と自殺、自傷とボディ・モディフィケーションなど、様々な変数を自傷と関連づけて調査研究している。ただ、論文集なので同じ記述が何度も出てくるのがちょっと。「10代での自傷挿話が将来の自殺リスクを数百倍に高める」って話出てできすぎワロタ2016/09/07

Ken Aura

2
名著。自傷に対する治療指針のガイドとなるであろう一冊。2015/03/05

Asakura Arata

1
精神科医必読。臨床で自傷行為に向き合わないことが、いかに反治療的かがわかる。また精神疾患の中でも、致死率が意外にも高いことも分かった。2011/02/19

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