治療関係における「間」の活用―患者の体験に視座を据えた治療論

治療関係における「間」の活用―患者の体験に視座を据えた治療論

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791102792
  • NDC分類 493.72
  • Cコード C3011

内容説明

本書は、従来の治療理論や既成概念を全てカッコにくくり、患者が症状をどう体験しているか、という事実からそれらを見直そうとしている。ベテランから初心者にまで、従来の治療理論に見られない斬新な理解や治療方法を提示する待望の書である。

目次

序 いくつかの基礎的観点
第1部 研究目的(目的と方法の特色;患者体験に視座を据えた治療論;本方法におけるいくつかの治療仮説)
第2部 治療方法論および症例報告(方法の成立過程と初期の方法の概要;症状への「間」に関する治療方法;症例報告)
第3部 考察(方法のもつ「強迫性」と治療者の「脱強迫」過程;治療における基本的構造としての「間」;基本的姿勢としての「迷いながらの観察」の治療的意義;治療者の非言語水準での純粋性 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとし

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未分化な感覚を言語化して直面することで転換していく心理療法過程にどっぷり浸かっていたが、患者が既にしている「間」を取ろうとする努力を認め、とりあえず、そっと「置いておく」ことが治療的であることは心に留めておきたい。「今はそういうときかもしれない」と確認し合ってそうすることの大切さに気づけた。2021/05/27

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説明概念としての診断という言葉ではなく、ナラティブセラピーの外在化やフォーカシング指向療法のハンドルという言葉を…体験とセットにしつつ神田橋先生のいう三角の対話や三項構造化を育みやすくするため、著者は「間」を活用することを示唆している。しかし、私が尊敬とともに惚れ惚れしていることは、輸入や外注された概念ではなくあくまでも内省という湖から沸き起こる「自己学」という前提の上で、輸入概念とあたかも交差し語り合うかのような精神性である。2016/01/31

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