出版社内容情報
伊藤亜紗さん推薦
「ケアの土台をめざめさせる音、音楽する人々の息吹を寿(ことほ)ぐ言葉」
セッションがはじまれば、私たちは同じ世界で生きられる。
自分の世界にたたずむ人々、かかわり方に悩むケアラー。
すれ違う現場で、みながセッションに巻き込まれ、ケアする人も救われる。
ズレとつながりが交錯する地点から、ケアとしての音楽療法を問う。
――「はじめに」より
このセッションで私は、みんなで同じことをすることが「目的」だと思い込んでいた自分に気づかされた。
曲にのせられて、次の曲への期待感に身体が反応して、いつの間にかそれぞれのノリだけれど一緒にやっている。
そして一緒に止まる。
それはすべてあくまで「結果」なのである。
やりたくない人ややりたくないときはしなくていい、それぞれがそれぞれのタイミングややり方で参加すればいい、
というミュージック・ケアのセッションは、障害の有無や年齢差から抜け出して、
ただその空間を共有できる喜びを思い出させてくれた。
【目次】
はじめに
1章 ケアとしての音楽療法
1 同じ世界に生きているという感覚
2 音楽療法のはじまり
3 音楽療法のさまざまなメソッド
4 加賀谷式集団音楽療法/ミュージック・ケア
コラム1 職業資格としての音楽療法士
2章 障害児・者や高齢者が生き生きする
1 生活を共にする人との実践
2 セッションにおける仕かけ
3 セッションにおける駆け引き
4 なぜ音楽なのか
3章 職員や親が巻き込まれる
1 ほっとできるたのしい時間
2 立場が吹き飛ばされる場
3 生身の存在としての出会い
4章 施設の生活に音楽がかかわる
1 法人主導で取り入れられたミュージック・ケア
2 個人の実践から法人全体にひろがる輪
コラム2 資格を給与に反映させる法人
5章 実践者が救われる
1 ミュージック・ケアとの出会いが人生を動かす
2 一人との出会いや一曲が人生を変える
3 実践者として「救われる」指導と実践のあり方
6章 常識や権威を取り除く
1 リモートセッションが取り除く威圧感や緊張感
2 権威を映し出す
3 既存の関係を映し出す
コラム3 音楽療法は科学か芸術か
終章 相手のズレに巻き込まれる
1 一体感とズレ
2 ケアする人もケアされるのはなぜか
3 関係性のケア
あとがき
参照文献
索引
内容説明
音楽がはじまれば、私たちは同じ世界で生きられる―。自分の世界にたたずむ人々、かかわり方に悩むケアラー。すれ違う現場で、みながセッションに巻き込まれ、ケアする人も救われる。ズレとつながりが交錯する地点から、ケアとしての音楽療法を問う。
目次
1章 ケアとしての音楽療法
2章 障害児・者や高齢者が生き生きする
3章 職員や親が巻き込まれる
4章 施設の生活に音楽がかかわる
5章 実践者が救われる
6章 常識や権威を取り除く
終章 相手のズレに巻き込まれる
著者等紹介
西島千尋[ニシジマチヒロ]
1981年生まれ。金沢大学大学院人間社会環境研究科博士後期課程修了。博士(学術)。現在、金沢大学人間社会学域准教授。音楽療法への興味から、2015年に偶然ミュージック・ケアに出会い、子育て支援や療育、介護予防など、さまざまなセッションのフィールドワークを継続中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



