内容説明
女性は投資の対象外?女性は好きでパートをしている!?韓国の子持ち高学歴女性は労働市場から退場していく。社会は有能な人材を失い続け、母親たちは代わりにわが子の教育で競争に参戦する。男性本位の職場、個人化されたケアを解体するために何が必要か。スウェーデン、アメリカとの比較から考える。
目次
プロローグ 図太い女の社会
1 「平等な競争」という幻想(女性は投資の対象外;低賃金、低熟練の沼;韓国の労働市場はどう形成されたか)
2 女性に「学歴プレミアム」はあるか(女性だけのリスクがある;学んだのに認めてもらえない理由;男性社会で生き残るということ)
3 母になるのは拒否します(高学歴の中産層専業主婦;ケアの個人化;女性の労働力が浪費される)
4 より多くの女性が働けるように(韓国はジェンダー平等な社会ではない;誰でも働ける国;私たちに必要な事)
エピローグ 機会の平等を論じる
補論 日本の「働けない女たち」へ(チェ・ソンウン)
著者等紹介
チェソンウン[チェソンウン]
行政学博士。延世大学行政学科で修士号、博士号を取得後、国会立法調査処児童保育立法調査官補を経て、淑明女子大、延世大、明知大などで教鞭をとる。現在は大田世宗研究院世宗研究室の責任研究委員として、世宗特別自治市の女性、子ども、少子化政策の課題を研究。キャリア女性の雇用対応政策、子どもの遊ぶ権利を保障した公共の遊び場の活性化、ワーキングママ支援センターの運営などについて提言を行ってきた。合計特殊出生率0.75と深刻な少子化に悩む韓国にあって、世宗特別自治市は1,03を記録(韓国統計庁、2024年の合計特殊出生率(暫定値))。特別市・広域市の中で唯一1を超える自治体であり、その実践が注目を集めている
小山内園子[オサナイソノコ]
韓日翻訳家、社会福祉士。NHK報道局ディレクターを経て、延世大学などで韓国語を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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