目次
序章 ローカルボクサー世界から
第1章 ローカルボクサーの身体文化への方法的接近
第2章 ボクシングジムの空間構成
第3章 ボクサーになる―集団競技としてのボクシング
第4章 ボクシングマーケットの構造―敗者の生産の仕組み
第5章 互酬性の中のボクサー身体―引退ボクサーの日常
終章 裸一貫のリアリティへ
後章 その後のボクサーたち
著者等紹介
石岡丈昇[イシオカトモノリ]
1977年岡山市生まれ。専門は社会学/身体文化論。筑波大学大学院人間総合科学研究科博士課程単位取得退学。北海道大学大学院教育学研究院准教授を経て、日本大学文理学部社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
5
学術論文の書籍化なので、一般読者には縁遠い。本人がフィリピンのボクシングジムに長期取材するところは、ユニクロへの潜入レポートのようだが、経営陣批判ではなく明るい。パッキャオのような成功者になるには大谷選手のようなナチュラルな才能が必要だが、大半は貧しいまま若年期を無駄にする。社会学者ということもあり、ブルデューやハイデガーなどの引用もあって、よりエンタメ読み物から遠のく。小学生の息子にもジムに通わせるほどのボクシングファンなので、青白いインテリではなく、貧しいボクサーに価値観を合わせていて共感できる。2024/04/25
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