内容説明
女性学・ジェンダー論・フェミニズムの重要ポイントをおさえたい人のためのガイドブック。
目次
序章 女性学で読み解くライフとワーク
第1章 越境するフェミニズム
第2章 働くこととジェンダー
第3章 性と身体の自己決定
第4章 子育てはどう変わったか
第5章 教育・スポーツ文化をジェンダーで問い直す
第6章 地域女性とシティズンシップ
終章 女性学でひらくエンパワーメント
著者等紹介
天童睦子[テンドウムツコ]
博士(教育学)。東京女子大学大学院文学研究科修士課程修了(社会学専攻)。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。名城大学人間学部教授を経て、宮城学院女子大学教授。専門は女性学、教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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香菜子(かなこ・Kanako)
16
ゼロからはじめる女性学ージェンダーで読むライフワーク論。天童 睦子先生の著書。性支配や性差別について一人でも多くの人が学ぶことが日本がジェンダー平等後進国から卒業するために必要なこと。ジェンダー平等後進国に住む日本人は性支配や性差別について学ぶ義務があるのかも。性支配や性差別について義務教育でたっぷりと時間を取って教えるくらいしないと日本はいつまでたってもジェンダー平等後進国のまま。2024/05/01
katoyann
15
女性学の入門書。フェミニズムの歴史から現代の課題まで網羅的に言及されている。労働の場におけるジェンダー平等とセクシュアル/リプロダクティブライツの保障を重要な論点としているあたりはオーソドックスなテキストである。もっともロー対ウェイド判決が覆されたように性と生殖の自己決定権が脅かされている現状を考えるとフェミニズムは未完のプロジェクトであるということが分かる。なお、教育学者らしく育児戦略に関する歴史社会学的考察が独立した章を構成している点はユニークである。2024/04/13