内容説明
危機と混沌の時代に、困難に立ち向かうアイディアをどう生み出すのか。創造性の源泉を、不完全な要素を組み合わせる人びとの共同性に求める壮大な目論見。
目次
現代世界における生の技法/哲学としての集合的創造性―コンヴィヴィアルな人間学のために
1 集合的創造性の理論的視座(創造性から集合的創造性へ;集合体の社会学と創造性―自然と文化とその“外部”)
2 時間と集合的創造性(設計図のない建築―サグラダ・ファミリア建設の軌跡にみる集合的創造性;太極拳推手交流会における集合的創造性;北海道の木彫り熊ブームを支えたもの;食文化における集合的創造性―エスニックフードからローカルフードへ)
3 空間と集合的創造性(戦後日本における島々の集団的創造性―宮本常一とコミューン/アソシエーション;まだ見ぬ「われわれ」を創造する―中米移民の集合的実践の事例から;「ナショナリズム」からトランスナショナルへ―朝鮮学校のドラマツルギーからみる集合的創造性;貧困女性の性と支援―エイジェンシー概念から考える)
著者等紹介
松田素二[マツダモトジ]
1955年生まれ。京都大学文学部卒業、ナイロビ大学大学院修士課程修了。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専攻、社会人間学、アフリカ地域研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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集合的創造性の理論的視座:創造性から集合的創造性へ 集合体の社会学と創造性―自然と文化とその外部 時間と集合的創造性:設計図のない建築―サグラダ・ファミリア建設の軌跡にみる集合的創造性 太極拳推手交流会における集合的創造性 北海道の木彫り熊ブームを支えたもの 食文化における集合的創造性―エスニックフードからローカルフードへ 空間と集合的創造性:戦後日本における島々の集団的創造性 ―宮本常一とコミューン・アソシエーション まだ見ぬわれわれを創造 ナショナリズムからトランスナショナルへ 貧困女性の性と支援2021/04/04
S.E.
0
まさにカオスな本だった。最後の方は深夜テンションだったこともあり、なんでもありだなあと感じた2021/08/14