内容説明
旧約聖書の時代からディアスポラとして暮らしてきたユダヤ人。居住地に溶け込みながらもユダヤ人であり続けたのはなぜか?彼らの現在の暮らしに密着した長期調査から、ユダヤ人の記憶の本質に迫る。
目次
ディアスポラと記憶
第1部 ブエノスアイレスのユダヤ人が生きる現在(ユダヤ人とは誰か;ブエノスアイレスのユダヤ人)
第2部 ユダヤ人の住まい(おばあちゃんのチキンスープ―ユダヤ法と家庭の味;過ぎ越し祭の「順番」と物語)
第3部 ユダヤ人の記憶(家の中で想起される記憶;「私たちの記憶」のありか―AMIA爆破テロの記憶とアーカイブ)
第4部 重さと軽さの只中で(「ユダヤ的」な重みから逃れる;本を放ち、軽やかに歩く)
終章 それでもなおユダヤ人であること
著者等紹介
宇田川彩[ウダガワアヤ]
1984年、横浜市生まれ。東京大学総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。専門は文化人類学・ユダヤ学。アルゼンチン国立ブエノスアイレス大学客員研究員、日本学術振興会特別研究員PD(京都大学)を経て、現在、日本学術振興会海外特別研究員PD(テルアビブ大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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