内容説明
ロボットをつくり続ける「僕」が追究する「人間らしい生き方」とは?「食べる」「着る」「話す」「想像する」「働く」「信じる」。僕=石黒浩が、自身の経験や日々の過ごし方を交えて語る6つのテーマから、あなたの未来が見えてくる。世界の見方を変えるヒントが満載の語り下ろし。
目次
第1章 テクノロジーの味―食べる
第2章 裸を包む機能美―着る
第3章 言葉と鮮やかな世界―話す
第4章 現実を解き放つ力―想像する
第5章 進化する私と社会―働く
第6章 機械と人の影―信じる
終章 自分をデザインする未来
著者等紹介
石黒浩[イシグロヒロシ]
1963年滋賀県生まれ。自分そっくりのアンドロイドをはじめ、マツコ・デラックス、桂米朝、夏目漱石、黒柳徹子などのアンドロイドを次々と生み出している、ロボット研究の世界的権威。大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)、ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。工学博士。ロボット・AI関連のベンチャー企業の技術顧問も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
48
ロボットをつくる理由。これまで、何冊か石黒先生の著作を読んでいるので、そうそう、そのとおり・・と。ロボットを考えることは、人間を考えることそのものである。と、ここまでは定番。実は、石黒先生自身が、ロボットを作ること・考えることが、生きる楽しみそのものであるということ。人は、人であるとはどういうことかの根源の一つだと思う。今、自分の中にある思いが、地域の福祉。人が、臨み・楽しみを持つことの大切さに通じるかも。2024/11/25
エリナ松岡
15
しょっぱなから石黒さんの変人話が続くのでおかしいなと思い本のタイトルをちゃんと見直してみると、どうもロボットではなくて石黒さんが主役の本でして、ちょっと勘違いしてしまったようです。でもまあ面白かったこともあり、とりあえずそのまま読み続けました。後半は変人話はほどほどに、ロボットを作る動機が人間への興味であることや、ロボットが当たり前になる未来についての斬新な予想が出てきて、とても勉強になりました。2020/07/16
おおにし
14
石黒教授の生き方はどこか求道者のそれを近い。本人も認めているが、アンドロイド研究は仏教に通じるものがあり、彼の発言の中には釈迦の言葉に通じるものがあると思う。石黒教授が創るロボットは未来の仏像なのかもしれない。2018/05/30
壱
6
2023夏読:5冊目。夏休み始まってからちょびちょび読んでたものを読了。勤務校採用の国語科教科書掲載本。読んだことでおすすめしやすくなったのか、逆にしにくくなったのか… 私の中の「こうあるべき!」とあまりにも真逆でど正直な石黒さんのスタンスに「いやいやだってさあ… そうはいってもさあ…」と内心ごねつつ読んだ。でも最終的に「それもありかも」と着地してしまうあたり、さすが人間について研究されているだけのことはある(その中でも特に私がチョロいのは言うまでもない)。 🔑ロボットたちとの未来は心配?楽しみ?2023/08/09
yahiro
6
この本はロボットそのものと言うより石黒先生がどのようなパーソナリティーであり、どういう哲学に基づいてこういう研究を行っているかが解説されていたので面白く読むことができた。2020/04/05