内容説明
「過失者/支援者」の役割で板挟みになる親たち。さらに長期化・高齢化が経済的困窮へと拍車をかける。「ひきこもり」を従来の家族主義や自立観に見直しを迫る問題として捉え、家族と社会とのコミュニケーション回復、家族外のネットワーク構築を模索する。
目次
序章 「ひきこもり」を抱える家族の経験と社会
第1章 「ひきこもり」と家族の関係史―言説とその変容
第2章 「ひきこもり」実態調査とは何であったのか―2000年以降の経緯と担い手の変化を中心に
第3章 「ひきこもり」問題と親たちの語り―問題認知と過失・支援の狭間で
第4章 「ひきこもり」と家族の実存的不安
第5章 「ひきこもり」の当事者から見た家族関係―「自立」と「自律」のあいだで
第6章 「ひきこもり」の親の会はどのような支援を行っているか
第7章 「ひきこもり」をめぐる家族の経験―複合的自叙伝によるアプローチ
終章 「ひきこもり」を理解する立場性と当事者の家族・親
著者等紹介
古賀正義[コガマサヨシ]
中央大学文学部教授
石川良子[イシカワリョウコ]
松山大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 人間知性新論 (新装版)