内容説明
若者論は終わらない!?イデオロギー対立と経済発展が終焉した21世紀。若者たちはどう語られてきたのか。大人たちの偏見にさらされ、生きづらさを抱えて浮遊する若者たちの姿を、言説の分析を通して浮かび上がらせる。メタ社会学的冒険の書。
目次
第1部 「失われた一〇年」か、「失われざる一〇年」か(宮台真司という現象;この“世界”の中で“他者”に出会うことの困難―少年犯罪をめぐる社会学的論説から)
第2部 若者の生きづらさについて(「自立しない若者たち」という語り―「心理主義的若者論」の誘惑;「昭和」対「平成」の世代間戦争;働く若者はどう語られてきたか;スクールカーストと能力主義)
第3部 若者文化の絶望と希望(オタクたちの変貌;ヤンキーとは何者か?;若者文化の絶望と希望―消費される「若手社会学者」)
著者等紹介
小谷敏[コタニサトシ]
1956年鳥取県生まれ。1985年中央大学大学院文学研究科社会学専攻単位取得退学。鹿児島経済大学(現鹿児島国際大学)産業社会学部教授等を経て、大妻女子大学人間関係学部教授。専攻、現代文化論・社会学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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