内容説明
デモクラシーの本質は「人民主権」ではない。「統治される人びとの政治」である。線路から数十センチの場で生活する不法占拠者による政治とは。現代の民衆政治をポストコロニアルの視点から読み解く、サバルタン研究の最高峰。
目次
第1部 レオナード・ヘイスティングス・ショフ記念講義 二〇〇一年(異種混成的な時間のなかのネーション;人口と政治社会;統治される人びとの政治)
第2部 グローバル/ローカル 九・一一の前と後(大いなる平和の後の世界;闘いの賛歌;セキュラリズムの矛盾;インドの都市は、ついにブルジョア的になりつつあるのか)
著者等紹介
チャタジー,パルタ[チャタジー,パルタ] [Chatterjee,Partha]
1947年カルカッタ(現コルカタ)生まれの政治学者・歴史学者。ポストコロニアル研究およびサバルタン研究の旗手の一人として世界的に名高い。現在、カルカッタ社会科学研究センター名誉教授(政治学)およびコロンビア大学教授(人類学および中東・アジア言語文化)
田辺明生[タナベアキオ]
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。博士(学術)。東京大学法学部卒。東京大学大学院総合文化研究科文化人類学専攻修士課程修了
新部亨子[ニイベキョウコ]
翻訳家。京都大学法学部卒。グローバル総合金融サービス会社J.P.モルガン&カンパニー(現JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー)勤務を経て、主に産業翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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