内容説明
刑法の大原則であり、刑法学を学ぶ者にとっての基本的課題である罪刑法定主義の歴史的・思想的系譜を明らかにし、この原則の概念と本質を解明する著者多年の労作―初版後の実定法の変化を踏まえ新たな文献の追加と叙述の補訂を施した新訂版。
目次
第1章 罪刑法定主義の概念と系譜―概念論批判と系譜論批判を契機として
第2章 刑事陪審制度の成立と人身の自由
第3章 マグナ・カルタと罪刑法定主義
第4章 啓蒙期自然法理論と罪刑法定主義
第5章 罪刑法定主義の実定法上の機能
資料 マグナ・カルタ研究の文献解説
著者等紹介
大野真義[オオノマサヨシ]
大阪大学名誉教授、弁護士。法学博士(名古屋大学)。1930年東京都に生まれる。1954年大阪大学大学院法学研究科在学中に大阪大学法学部助手(助教)に採用され、講師、助教授(准教授)を経て、教授(刑法講座担当)となり、大阪大学評議員を務め、1994年に定年退官し、名誉教授となる。その後、摂南大学法学部教授(1997年‐2001年同大学法学部長・大学院法学研究科長)を務め、2001年に退職し、弁護士登録(大阪弁護士会)。その間、大阪府公安委員(1993年‐1999年)、同公安委員長(1995年‐1998年)を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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