内容説明
「哲学の原点」ともいえるプラトン哲学の基本的特色に照明を当て、その「対話」による方法と多面にわたる思想の全体的な見取図を提示するとともに、「現代」との接点を展望する。巻末には基礎的かつ有用な「文献案内」を収載して、広範な読者の便宜に資する。
目次
1 プラトン案内
2 対話篇(書かれたものと書かれざるもの;アイロニーとパラドクス;ロゴスとミュートス;論理と説得―プラトンと弁論術)
3 思想(ソクラテス―「無知の知」の射程;言語;知識;イデア;魂;国家;自然)
4 二〇世紀のプラトン像(「ソクラテス以前」と「プラトン以前」―ニーチェとプラトン;ハイデガーとプラトン;プラトンと分析哲学;プラトニズムの前夜に―デリダとプラトン;現代政治とプラトン;プラトンと現代科学)
著者等紹介
内山勝利[ウチヤマカツトシ]
1942年生まれ。京都大学大学大学院文学研究科博士課程。現在、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひで
1
初心者向けの本ではないな2014/09/30
ひち
0
プラトンの「思想の主要な諸側面について簡潔な見取図とそれについての各論者の新たなプラトン理解が示されて」(あとがきより)いる論稿集。古代ギリシア哲学についての入門をある程度終えた後にするプラトン入門として読んだ。対話篇については未読でも読めると思われる。2015/02/25
レぽん
0
読んだプラトンの著作の内容を頭の中で整理して理解を進めるために。独学にこういう本はありがたい。2021/07/02
M
0
けっこう読みやすくていい本だと思います(理解できたとは言っていない)。2018/01/14