出版社内容情報
ナチスに追われた亡命知識人たちは恐慌に喘ぐアメリカに最後の避難所を求めた。彼らの知的遍歴を激動の政治・社会状況と交錯させ描く
内容説明
危機の時代を生き延びた知の冒険者たちの軌跡。一九三〇年代、ナチスに追われた亡命知識人たちは大恐慌に揺れるアメリカに辿り着いた。第二次世界大戦から冷戦、赤狩り、ベトナム戦争―激動の二〇世紀アメリカ史と、難しい選択を迫られた知識人たちの個人史との結節点を切り取った意欲作。
目次
序論
第1章 ナチズムを逃れて
第2章 亡命知識人の拠点
第3章 パウル・ティリッヒと大戦間期のアメリカ
第4章 第二次世界大戦と亡命知識人
第5章 拡散する亡命知識人たち
第6章 亡命知識人と戦後ドイツへの視線―民主的ドイツ推進協議会を中心に
第7章 赤狩りの嵐とブレヒト
第8章 冷戦下の亡命知識人―一九五〇年代のアーレント
第9章 一九六〇年代と亡命知識人―マルクーゼの遍歴
結語
著者等紹介
前川玲子[マエカワレイコ]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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