内容説明
大地震が起こった。近い将来、また起こるかもしれない。だが急速に高まった災害への関心は、急速に低下してしまう。どうすれば記憶の風化に抗うことができるのか。過去と未来の地震の狭間で揺れる人びとの営みに注目する、新たな公共人類学の構想。
目次
第1部 記憶・忘却・情報(震災の記憶の共有―記憶と忘却のはざまで;地震情報の生産と流通―大地のざわつく声を聴け)
第2部 リスク・政策・時間(地震をめぐる国家政策、科学、社会の歴史的絡まり―動く大地;耐震都市計画プロジェクトをめぐって―居座る計画)
第3部 公共性・複数性・持続性(災間期の「ボランティア」―私の声が聞こえる人はいるか?;防災の公共性に向けて―暗い未来に抗して)
著者等紹介
木村周平[キムラシュウヘイ]
1978年名古屋生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。博士(学術)。京都大学東南アジア研究所特定助教(G‐COE)を経て、富士常葉大学大学院環境防災研究科・社会環境学部准教授。専攻は文化人類学、災害研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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