出版社内容情報
《内田麟太郎が、愛する孫と自分の気持ちを伝えられない すべての子どもたちに贈ります》
野原にすむダンゴムシ、カナブン、テントウムシ、バッタは、親切にしてくれたアリさんに、お礼を言いたいと思いました。でも、すぐに「ありがとう」と、言葉にすることができず、もじもじしてしまいます。 文章を書かれた内田麟太郎さんのお孫さんは、自分の気持ちを伝えるのが苦手で、急かされたり、あわてたりすると、ますます言葉が出なくなっていたそう。この作品は、お孫さんと同じような悩みを持つ子どもたちを想って書かれました。「あせらずゆっくりでいいんだよ」ということを、お話を通して優しく語りかけます。
【大ヒット「だんごむしまつり」吉本興業・山崎おしるこの注目の最新作!】
多くの傑作絵本を世に贈りだしてきた、内田麟太郎さんのお話に絵をつけたのは、吉本興業のお笑い芸人、山﨑おしるこさんです。2024年『だんごむしまつり』で絵本作家デビューすると、発売と同時に大ヒット。山﨑おしるこさんが描く、もじもじと恥ずかしそうにしている虫たちは、見ているだけで愛おしく、応援したくなります。
【内田麟太郎が物語に込めた子どもたちへのエール】
孫が会話が不得手なのに気がついたのは、彼が小学高学年の頃であろうか。いまではいろいろな本も出ているし、医者の診断も出ている。だが、わが家族にとって診断書などは「それはそれ」だったような気がする。世間の方には「のんびりすぎます」と叱られそうだが、彼の両親も、祖父母である私たちも、いたってのんびり屋である。
話は変わるが、私の講演を聴いた高校同期生はびっくりする。「リンタロウさんが人前で話せるとは思わなかった。教室でだれとも話さず本を読んでいる人」だと。そんなリンタロウさんが聴衆を笑わせているのだから。人は変わるものである。
孫は自ら病院に行き、自ら訓練にも通っていた。自ら。いいなあ。これから先、彼を変えてくれるのは、もう家族ではなく、よき友、よき人だろう。嬉しいことに彼はよく遊びに行く。おなじゲームが好きな仲間のところへ。むろん会話も弾んでいるにちがいない。好きなことなんだから。孫くんよ。君にもよき出会いがありますように。この絵本が、ダンゴムシ大好き乙女山﨑おしるこさんと、嬉しい出会いをしたように。
ー内田麟太郞ー
内容説明
じぶんのきもちをうまくつたえられないきみへ。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年福岡県生まれ。詩人、絵詞作家。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞受賞
山〓おしるこ[ヤマサキオシルコ]
1994年福岡県生まれ。大阪芸術大学卒業。吉本興業所属のお笑い芸人。イラスト制作を得意とし、2024年に『だんごむしまつり』(KADOKAWA)で絵本作家デビュー。また、人気バンド「ジュースごくごく倶楽部」のボーカルや、ハンドメイド作家としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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