内容説明
現代に生きる18世紀啓蒙思想の巨人。戦争に代表されるような人間のもたらす「悪」と対峙し、狂信に起因する宗教上の不寛容や不正を批判して「寛容」を説いたヴォルテール。哲学コント、歴史著作、社会批評そして書簡等を通してその思想を紹介し、後世への影響をたどる。
目次
ヴォルテールへのいざない―架空対談
第1部 ヴォルテールの今日性(カンディードの顎ひげ;事件を前にした二人の文学者―ヴォルテールと廣津和郎;対立と親和―ヴォルテールとルソー;最晩年の哲学コント―「自然の体系諸氏」との距離;最後の闘い)
第2部 ヴォルテール、前代と後代(啓蒙期における作者のありよう―シャールとヴォルテール;十八世紀フランス舞台芸術の改革者―演劇人としてのヴォルテール;ユートピアを希求する旅―レチフとヴォルテールが追い求めた寛容の精神;ヴォルテールの愛読者フロベール―俗物オメー誕生への道程;オクターヴ・ミルボーとドレフュス事件)
第3部 ヴォルテール名句50選
著者等紹介
植田祐次[ウエダユウジ]
1965年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。1970年青山学院大学文学部助教授(’84年、同教授)。現在、青山学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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