旅を生きる人びと―バックパッカーの人類学

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784790715672
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C1039

内容説明

5年間、自転車で世界を放浪した冒険家が、人類学者に転じ日本人バックパッカーをフィールドワーク。「自分探し」をする人、「沈没」する人、十数年の獄中生活をタイで送る人、国家から逃れ実験的共同体で自由に暮らす人…多様な生の営みを描く。

目次

第1章 「自分探し」のメカニズム
第2章 日本人宿コミュニティに生きる
第3章 商品化する「冒険」
第4章 リスクを消費する
第5章 二つの社会を同時に生きる
第6章 旅を生き続ける人びと
終章 バックパッカーが切りひらく地平

著者等紹介

大野哲也[オオノテツヤ]
1961年生まれ。中学校教員、青年海外協力隊員を経て、1993年から1998年までの5年1カ月間、自転車で世界を走り回る。南極点に立ち、北極点で泳ぎ、北米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリアの5大陸最高峰に登頂。帰国後、大学院に入学。京都大学大学院人間・環境学研究科指導認定退学。博士(人間・環境学)。現在、桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部教員。専攻は、環境人間学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふぇるけん

7
自らもバックパッカーであった著者が人類学的視点からさまざまなバックパッカーにインタビューを行い、沈潜型、移動型、生活型などの分類に分けて事例を交えながら分析しているので参考になった。ともすれば『逃げている』とか『沈没している』と言われそうな人たちにも著者の視点はやさしかった点が好感。2014/07/11

Akira

5
『自分探し』という甘い幻想だと言われ続けた行為を真面目に分析した良書。一度読んだが、もう一度重要なところを数回読み直してみたい本である。研究として深い内容だが、とても読みやすい。とくに終盤で開設されている。生活型バックパッカーの考察や、子育をどうするかなどはここまで切り込んでまとめた文献はないのではないでしょうか?2012/11/04

ERNESTO

4
 かつて旅は冒険だった。  その好奇心の赴くままに、かつてのバックパッカーは旅に出た。 しかし今では、ビンソンマッシーフですら$2万5千で登頂ツアーが売り出されるようになり、「冒険はあるがリスクはない」状況となっている。 2013/05/01

のうみそしる

4
いきなり自慢から始まるのかよと思ったが、バックパックを人類学の視点から考察した良い本だった。タイプ分けが面白い。主に日本人バックパッカーにのみダメ出しをしていたので、他国のバックパッカーのアレな部分も知りたかった。2012/12/11

Hiroki Nishizumi

3
読んでつまらない所と、おぉと惹かれる所が混在してる。冒頭を含め何ヵ所も書き換えた方が良い文があることが不思議だ。良いところは面白かった。2018/02/24

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