内容説明
記号化する世界、主体と欲望の変容。
目次
メディアと社会(メディアはメッセージ―M.マクルーハン『グーテンベルクの銀河系』(1962)『メディア論』(1964)
声から文字へ―W.J.オング『声の文化と文字の文化』(1982) ほか)
世論(公衆の登場―G.タルド『世論と群集』(1901)
ステレオタイプ―W.リップマン『世論』(1922) ほか)
情報の流れと影響(パニック研究―H.キャントリル『火星からの侵入』(1940)
コミュニケーションの2段の流れ―E.カッツ/P.F.ラザースフェルド『パーソナル・インフルエンス』(1955) ほか)
消費社会(誇示的消費―T.B.ヴェブレン『有閑階級の理論』(1899)
ゆたかな社会―J.K.ガルブレイス『ゆたかな社会』(1958) ほか)
著者等紹介
井上俊[イノウエシュン]
大阪大学名誉教授
伊藤公雄[イトウキミオ]
京都大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hiroe
1
社会学を10+1のトピックに分けて、基本書の解説をするガイドの1冊。本巻ではメディア・情報・消費社会をテーマにしている。面白いなと思うのは、ここで提示されているような議題設定装置としてのマス・メディア、そして大量生産・消費による右肩上がりの成長時代が、終焉を迎えようとしていることに改めて気付かされたこと。これらの議論を踏まえた上で、ポストインターネットの社会をどう考えるのかが、今後のホットトピックなのかも。2011/04/16
Meroe
0
入試のお勉強用。内容をまとめるだけでなくその本の前後が書かれているところがよい。これからの手がかりに。キャントリル『火星からの侵入』、モラン『オルレアンのうわさ』、ブーアスティン『幻影(イメジ)の時代』、ドゥボール『スペクタクルの社会』などなど面白そう。2012/02/22