内容説明
イギリス近代小説の伝統を確固たるものにしたジェイン・オースティンの心の中への旅。
目次
伝記は小説の中に
ジェイン・オースティン、作家になるまで
習作に満ちあふれる想像力
「レディ・スーザン」執筆前後
二十歳の恋
苦境の中で
二つの世界
『高慢と偏見』―不幸の中から生まれた最も幸福に満ちた小説
『ノーサンガー・アビー』―小説家オースティンの出発点
バース引っ越しをめぐって〔ほか〕
著者等紹介
内田能嗣［ウチダヨシツグ］
帝塚山学院大学名誉教授。日本ジェイン・オースティン協会理事
惣谷美智子［ソウヤミチコ］
元神戸海星女子学院大学教授。文学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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タペンス
2
この本では、ジェイン・オースティンの生涯は貧しく孤独だったとしてネガティブなものとして紹介されている。確かに彼女は貧しく孤独だったかもしれない。しかし小説を書くという自己実現の機会を与えられていたという点においては、彼女は幸運だったのではないかと思う。当時の女性の中には、１０人も子供を産んで出産で死亡という人もいたわけだから。それにしても当時女性として生まれるということは、教育や就業の機会が与えられない、なんとつまらないことであったことか。2024/12/16
