出版社内容情報
インドとバングラデシュを超え人々に支持される聖者ラロン。そのあり方を通して近代「宗教」概念を問い直す、渾身のエスノグラフィ。
内容説明
「宗教」理解の新たな地平へ。インドとバングラデシュを超えて人びとに支持される聖者ラロンのあり方を通して、私たちが自明なものと考える、近代の「宗教」概念を問いなおす。宗教的なもののえたいの知れなさを読み解き、様々な対立や混乱を回避するための対話の可能性を探る、渾身のエスノグラフィー。
目次
序章 問い直される「宗教」概念
第1章 ラロンはヒンドゥーかムスリムか?
第2章 ラロンの歌とその宗教世界
第3章 イスラーム神秘思想としてのラロン
第4章 聖者廟をめぐるバウルたちの闘い
第5章 バウルたちの終わりなき闘い
第6章 世界遺産としてのバウル
第7章 「宗教」概念の再構築
著者等紹介
外川昌彦[トガワマサヒコ]
1964年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。インド・北ベンガル大学社会人類学部・博士課程修了。Ph.D.。現在、広島大学・大学院国際協力研究科・准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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