内容説明
フランス語、英語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語そして中国語という6つの言語圏における「日本哲学」受容の歴史を概観し、歴史的資料の紹介や将来への展望をまじえつつ、「日本哲学」研究上のさまざまな問題点を浮かび上がらせる。
目次
第1章 フランス語圏
第2章 英語圏
第3章 スペイン語圏
第4章 イタリア語圏
第5章 ドイツ語圏
第6章 中国語圏
第7章 哲学の定義を考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
6
知らないことばかり、大変勉強になった!(; ・`д・´) あえて「日本哲学」を明確に定義せず、日本の思想・文化・宗教が海外でどのように紹介・研究されてき、されているか、次々に語られる。16人による報告はフランス語圏、英語圏、スペイン語圏、イタリア語圏、ドイツ語圏、中国語圏の六つに整理され、最終章に収められた三つの論文があらためて「日本哲学とは何か」「哲学とは何か」を論じる。紹介される領域は広いが、京都学派哲学、禅への言及がとくに多くなるのは不可避。印象的なのは、言語の壁、ゆえの翻訳の重要性でありました2018/12/20