物語の放送形態論―仕掛けられたアニメーション番組 （新版）

畠山 兆子/松山 雅子【著】

世界思想社（2006/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 179p／高さ 22cm
• 商品コード 9784790711698
• NDC分類 778.77
• Cコード C3074

内容説明

日常的にアニメーション番組を楽しむ子どもたちの、物語に関する興味、関心のあり方、想像力の広がりを察知し共有することなしに、子ども文化を語ることは出来ない。―ＴＶアニメーションというメディアが持つ物語の放送形態の内実に迫る。

目次

第１章　「鉄腕アトム」物語の放送形態（アニメーション番組「鉄腕アトム」；一話完結継続型の放送形態の模索―オリジナル；一話完結継続型の放送形態の模索―“Ａｓｔｒｏ　Ｂｏｙ”とリメイク）
第２章　「ドラえもん」物語の放送形態（「ドラえもん」分析の意義；原作マンガとアニメーション番組；オープニングとエンディングの役割；二話完結型の放送形態；キャラクターとＣＭの関係）
第３章　「ポケットモンスター」物語の放送形態（「ポケットモンスター」のメディア・ミックス戦略；一話継続型の放送形態；物語享受に関与するＣＭの構造）

著者等紹介

畠山兆子［ハタケヤマチョウコ］
京都に生まれる。梅花女子大学勤務。日本の児童文学、児童文化・文化史を研究

松山雅子［マツヤママサコ］
神戸に生まれる。大阪教育大学勤務。日英比較国語教育、比較児童文学・メディア教育を研究（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[富士さん]

商品化戦略を主に含む作品としてのCMに注目して、表現方法を分析する発想はとても興味深く、自分でコンテを起す熱意にも驚きました。しかし、意味の読み取りが過剰で、誰が主語なのか分からず、ついていけません。ポケモンの本編とCMがひとつの主題を表現しているかのように紹介されていますが、代理店やTV局がそこまで計算して構成しているということなのでしょうか？見てる側がそう感じるというだけなんでしょうか？もし製作者に「何となくやりました」とか視聴者に「何も感じませんでした」と言われたらどうするんでしょうか？

2014/02/07