内容説明
南の島に棲まう人々にとって、力と繁栄の源であるオランベオ(詩に彩られた知)。その間身体的なありようを光として、近代システムに対抗する他者理解の方途を照らす。長年のフィールドワークにもとづく渾身の力作。
目次
第1部 儀礼共同体―アイデンティティ力学の類的準拠点(儀礼共同体間の優越性を争う;儀礼共同体内の権威と競合性の構成;共同体儀礼の遂行)
第2部 全体性、類、個を媒介する(世界と商品のあいだ;世界の変容を物語る;他者としての源―力と繁栄を求めて)
第3部 オランベオと力と生活世界(オランベオへの情熱と社会的磁場;生を織りなすオランベオ)
著者等紹介
青木恵理子[アオキエリコ]
最終学歴、オーストラリア国立大学太平洋アジア研究所人類学科博士課程修了(1996年)。現職、龍谷大学社会学部教員。専攻、人類学
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