内容説明
21世紀は「人類最後の世紀」となるのだろうか?明日の人類と自然が共生する「グローバル・エートス」を求め、比較文明学の叡知を結集して、その全体構想と行動指針を明示する。
目次
序章 文明間の対話と「文明交流圏」
1 文明の相補的対立を生きる(「狂い」の共通基盤から「痛み」の共通感覚へ;文明のシステムに対抗するもの;隠された文明との対話―ペルーの事例から ほか)
2 文明間の対話を成立させるために(比較文明文化の現代的課題―二十一世紀における文明間の対話へ;戦後日本における「神道」―実りある文明間の対話のために;新しい「帝国」と文明間の対話 ほか)
3 文明の創造的変容について(文明間対話の基礎づくりにむけて―「他者」としてのイスラームの事例を中心に;イスラームとユダヤ教―宗教の普遍と特殊を考える;比較文明学の課題としての「音楽」もしくは「音文化」―グローバル化時代の音楽状況に向けて ほか)
著者等紹介
伊東俊太郎[イトウシュンタロウ]
麗沢大学比較文明文化研究センター所長。東京大学名誉教授。比較文明学会名誉会長。比較文明学・科学史専攻
吉沢五郎[ヨシザワゴロウ]
麗沢大学比較文明文化研究センター客員教授。比較文明学会会長。比較文明学・西洋中世文化史専攻
染谷臣道[ソメヤヨシミチ]
国際基督教大学教養学部教授。静岡大学名誉教授。比較文明学会副会長。比較文明学・文化人類学専攻
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