内容説明
医学、文学、人類学―科学の視線によって意味づけられ、つくりあげられてきた女の「身体」。その西洋近代科学の権力力学を明らかにする。
目次
第1章 括弧のなか―無原罪の宿りと女性の欲望
第2章 身体を語ること―ヴィクトリア中期における女性の欲望の構築
第3章 女性の循環―ヴィクトリア中期における医学言説と大衆広告
第4章 科学と女の身体―人類学的知識の形態
第5章 痩身読解
第6章 フェミニズム、医療、出産の意味
第7章 霊長類メス=女性の進化ポートフォリオの投資戦略
第8章 テクノフィリア―テクノロジー、表象、女性なるもの(the Feminine)
第9章 生命の秘密から死の秘密へ
著者等紹介
ジャコーバス,メアリー[ジャコーバス,メアリー][Jacobus,Mary]
ケンブリッジ大学(Cambridge University)英文学教授
ケラー,エヴリン・フォックス[ケラー,エヴリンフォックス][Keller,Evelyn Fox]
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)科学思想史および科学哲学教授
シャトルワース,サリー[シャトルワース,サリー][Shuttleworth,Sally]
シェフィールド大学(University of Sheffield)英文学教授。現在、シャーロット・ブロンテの小説を19世紀医学言説および心理学言説との関連で研究中
田間泰子[タマヤスコ]
1990年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程社会学専攻単位取得満期退学。現在、大阪産業大学経済学部教員
美馬達哉[ミマタツヤ]
1997年、京都大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、京都大学医学研究科助手
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