感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tomozuki Kibe
4
60年前の本で古典で時代かかった言い回しや、感覚の古さ(島津斉彬の蘭癖を「アカのようなもの」てのには吹いた)はいなめないが、基本的な資料を基にした古典でもある。 最後の下野については1.西郷の封建的戦略観が近代戦略家・大村益次郎に下回ったこと。2.西郷の政治観が近代政治家・大久保利通についていけなくなったこと。3.2を踏まえて、封建的主君である斉彬の後釜を求めていた西郷が明治天皇にそれを見出したが、大久保らは天皇に対する個人忠誠ではなく、権力の源泉と見ていたことに愛想を尽くしていたこと、とあるのは卓見。2023/03/24
Ohe Hiroyuki
1
幕末明治史を総括的に振り返りつつ、西郷隆盛の歩みについて触れた一冊である。▼当時の幕藩体制などについても詳しく触れにられており、好個の一冊といえよう。やや古い本であるが、まず西郷隆盛、幕末史を考える最初に読むのに適した一冊といえる。2018/07/28
てれまこし
1
こんな本を手に取ったのは連続ドラマ小説のせいじゃない。大川周明が西郷を信仰の人としているのが気になったんだ。そもそも西郷どんはひとつの「謎」であった。金にも権力にも汲々とせず、時代を読む力もそう鋭いように見えない。そんな彼の人望のみが無暗に高かったのはなぜか。右翼の西郷信奉者の答えは明快である。信仰心から生ずる人格である。そして、これが頭山満など、やはり金も権力もないのに有為の士を惹きつけた大人物の一つの型である。どうも今日の僕らには想像のつかないようなリーダーシップの型があり、それは信心と関りがある。2018/06/02
多読多量連投が日課だった
0
誰だったか鐘の様な奴と評してた人。2017/06/02
だいち
0
むずい2018/07/27