内容説明
明治初期の日本において、農学者、教育家、キリスト者として活躍した津田仙。その人物と業績をたどり、安宗洙と李樹廷という二人の朝鮮人とのかかわりを中心に、彼が朝鮮の近代化と日朝友好の文化交流にはたした役割を探る。著者渾身の意欲作。
目次
第1章 朝鮮開化党とキリスト教(甲申政変の原因と動機;初期開化党の開化方法論―武力主義と非武力主義)
第2章 津田仙の人物とその活動(津田仙の青少年時代;津田仙と農業 ほか)
第3章 津田仙と朝鮮農業(津田仙の『農業三事』と安宗洙の『農政新編』;津田仙と朝鮮「農務社」)
第4章 津田仙と朝鮮キリスト教(津田仙と朝鮮人李樹廷との接触;李樹廷のキリスト教観 ほか)
著者等紹介
金文吉[キムムンギル]
1945年、広島に生まれる。1946年、韓国に帰国。京都大学文学部にて日本文化を研究。神戸大学文学研究科日本史専攻修士課程修了。神戸大学文学研究科日本文化専攻博士課程修了。文学博士(神戸大学)。1996~1997年、京都大学文学部客員教授。2002~2003年、日本国際文化研究センター外国人研究員。現在、韓国釜山外国語大学校日本語科教授・同大学大学院修士・博士課程主任教授、韓日日語日文学会前会長、日本地域学会会長、韓国日本学会嶺南地会前会長。表彰、1998年、大韓民国国務総理研究功労表彰
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