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内容説明
権力に相対し、他者に開かれて新たな秩序と安定を模索する公共性、同時に現代人に安らぎと「生」の肯定をもたらす公共性は存在しないのだろうか。そのような個性を活かす空間を、三宅雪嶺をはじめとする近代の在野思想家の営為の中に探る。
目次
第1章 三宅雪嶺の福沢諭吉観―学問と政治の関連を中心に
第2章 三宅雪嶺の維新史論―「勢」・「公議輿論」・キーパースン
第3章 三宅雪嶺における「個」と「公共性」の問題―日露戦争後の時論を中心に
第4章 『日本的性格』前後の長谷川如是閑―その伝統観と「日本文化論」を中心に
第5章 中井正一における「抵抗」の問題―滝川事件から『土曜日』まで
補論 「委員会の論理」についての覚書
著者等紹介
長妻三佐雄[ナガツマミサオ]
1964年大阪生まれ。同志社大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学。同志社大学・帝塚山学院大学非常勤講師
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