出版社内容情報
茶室・庭園・ルネサンス――。桂離宮や日光東照宮など桃山・江戸初期の伝統建築に隠された西欧文化の痕跡をさぐる。
内容説明
隠された西欧。キリスト教伝来から鎖国までの約60年間、日本人はあらゆる西欧文化に接触した―。桂離宮・修学院離宮・聚楽第・東照宮・茶室建築など、桃山・江戸初期の伝統建築に、ルネサンス・バロック・マニエリスムの痕跡をさぐる。
目次
序 はじめて遭遇した西欧文化の衝撃
第1章 近世教会建築を歩く―遺構を巡る旅(京都の聖堂―都のランドマーク;南蛮寺の復元―甦る幻の楼閣建築 ほか)
第2章 茶道とキリスト教―侘びさびとマニエリスム(信長と安土城―権力者の最新ファッション;貿易港・堺―商人が結んだ茶道と西欧 ほか)
第3章 小堀遠州と桂離宮―「寛永文化サロン」の人々(皇室とキリシタン―後陽成天皇と西欧文化サロン;寛永期の宮廷庭園―日本で開花したルネサンス文化 ほか)
第4章 天下人たちの建築―秀吉・家康と先端モード(秀吉の都市計画―ヴィスタの導入;醍醐寺三宝院―秀吉の造ったルネサンス庭園 ほか)
著者等紹介
宮元健次[ミヤモトケンジ]
1962年生まれ。1987年東京芸術大学大学院美術研究科修了。現在龍谷大学国際文化学部専任講師。宮元建築研究所代表取締役。著書に『桂離宮―隠された三つの謎』『修学院離宮物語』『近世日本建築にひそむ西欧手法の謎―「キリシタン建築」論序説』『建築パース演習教本』『建築製図演習教本』(彰国社)、『桂離宮―ブルーノ・タウトは証言する』(鹿島出版会)、『復元 桂離宮書院群』『復元 日光東照宮陽明門』(集文社)、『法隆寺五重塔』(雄鶏社)、『H ̄ory ̄uji’s Five-story Pagoda』(JPT)、『桂離宮と日光東照宮―同根の異空間』『始めての建築模型』『始めての建築構造デザイン』『図説 日本庭園のみかた』『見る建築デザイン』『よむ住宅プランニング』『図説 日本建築のみかた』(学芸出版社)、『インテリアコーディネーター 実技テキスト』(ヒューマンアカデミー)、『歴史群像シリーズ62 徳川家光』共著(学習研究社)、『建築家秀吉―遺構から推理する戦術と建築・都市プラン』(人文書院)
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