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内容説明
新たな絆をつくりだす。ボランティアとは、人と人とが出会って関係を築き、ひとりではできなかった行動を可能にすることだ。無償性・自発性・公共性など、いつも同じ言葉で説明されてきた「ボランティア」に新たな光を当てる。
目次
序章 ボランティアに向かう
第1章 過剰な意味づけ
第2章 一面的な理解の限界
第3章 関係としてのボランティア
第4章 絆
終章 ボランティアの可能性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつまぶし
2
ボランティアという言葉の流通自体が、社会のあちこちに当たり前にあった何かの衰退を現していて、それらを代替するものと位置付けられることで、さらにそれらの衰退を後押ししてしまうのではないか。読みながらそんなことを考えていたら、後半にはやはりそのような指摘がなされていた。2000年の時点ですでにこのような整理がなされていたのなら、ボランティアについて付け加えて語らなければならないことは何もないように思われた。むしろ、ボランティアとは人間関係であるという入口に立って20年が経過してしまっている現在をどう捉えるか。2021/11/05