内容説明
豹の森、仮面の村、呪薬の神。カメルーンの熱帯雨林で著者が出会った仮面結社。男仮面・女仮面・老人仮面・泥棒仮面・豹の仮面…その儀礼とパフォーマンスの魅力をあますところなく描き、近代アフリカのダイナミズムをあぶりだす。また、憑依の演技性について、美的・感性的観点から斬新な解釈を施す。
目次
第1章 豹の森へ
第2章 エジャガムのオクム―各種の催しに登場する仮面
第3章 オバシンジョム―「呪薬の神」としての仮面
第4章 仮面に刻まれた記憶
第5章 継続するダイナミズム―新興の仮面結社と近代の「消化」
第6章 パフォーマンスの威力―仮面儀礼、憑依を存続させる社会
第7章 開かれた目へ―結論と今後の展望
著者等紹介
佐々木重洋[ササキシゲヒロ]
1966年大阪市生まれ。東北大学文学部哲学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在富山大学人文学部助教授。専攻文化人類学。訳書にアダンジート・シン/ユネスコ編『太陽神話』(共訳・講談社)、ユネスコ編『アフリカの歴史』(共訳・同朋舎)など
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- 和書
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