内容説明
没後50年。ランボーに並ぶ放浪詩人・金子光晴。最後の書き下ろし詩集、復刻。
目次
月とあきビン
あきビンを選る人の唄
机のうえのいっぽんのあきビン
戦争で生きのこった一本のあきビン
短詩(三篇)
半ダースのビール壜の兄弟が、海をあくがれて旅に出たという、かなしい童話を、詩ものがたりにして、つくりあげた古風な詩を一つ。
短詩(三篇)
エピローグ
著者等紹介
金子光晴[カネコミツハル]
詩人。1895年12月25日‐1975年6月30日。1年間の留年を経て暁星中学を卒業後、早稲田大学、東京美術学校(現・東京藝術大学)、慶應義塾大学に学ぶも、いずれも中退。21歳で養父の遺産を得て、25歳で処女詩集『赤土の家』を刊行、その後欧州へ遊学。2年間に及んだこの旅は、ベルギーの日本美術蒐集家の援助もあり、欧州文化を吸収しながらのゆったりとしたものであった。1923年、28歳の時に詩集『こがね虫』を発表し、詩人としての地位を確立。多くの詩集と自叙伝を著す。特に70歳以降の執筆活動は旺盛で、本書をはじめ、40年前の放浪を克明に描いた紀行三部作などを遺した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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