内容説明
「危険運転致死傷罪」成立の原動力となった心の叫び、心の模様!理不尽に「生命」を奪われた人たちの声が聞こえる。被害者も加害者も生まない世界を目指して!
目次
第1章 慟哭そして拒絶
第2章 怒りを原動力として
第3章 彷徨いながら
第4章 慰められて、慰めて
第5章 想像と創造に救われて
第6章 祈りのかたち・再生へ
著者等紹介
鈴木共子[スズキキョウコ]
1949年横浜生まれ。造形作家、環境破壊、ジェンダー等社会問題をテーマに立体作品を制作発表。特別非営利活動法人「いのちのミュージアム」代表理事。2000年4月、早稲田大学入学直後の一人息子を飲酒、無免許、無検車、無保険の暴走車の犠牲となり失う。加害者の裁かれる刑のあまりの軽さに対して、「悪質ドライバーへの量刑の見直し」を求めて、他の遺族たちと署名活動を展開。その結果、2001年12月「危険運転致死傷罪」が成立した。並行して、アートという手段を通して、理不尽に奪われた命の重み、大切さを伝えようと、交通事故、犯罪、いじめによる自殺等の犠牲者の等身大の人型パネルと遺品の靴を展示する「生命(いのち)のメッセージ展」を2001年に企画、代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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マーブル
6
今日もニュースでは、罪なき人々の犠牲が報じられる。我が事と想像してみれば、息が苦しくなるような現実。自分がもし、その立場になったら、そうも思う。作者のように、立ち直ることができるだろうか。生を拒絶するような日々から、立ち上がり、前向きに人生に立ち向かい、 同様の哀しみを経験した人々と、命の大切さを訴える活動を続ける作者。 やがて作者は、命の大切さを訴えながら、加害者すらも受け入れる。 できるかな、自分だったら。 憎んで、恨んで、殺してやりたくなって、 後悔して、哀しくて、気力もなくなって。2018/05/12
tt
0
「死者は無力ではない」というネイティヴ・アメリカンの言葉を忘れない。2019/07/03