- ホーム
- > 和書
- > 人文
- > 文化・民俗
- > 文化・民俗事情(日本)
内容説明
古い口伝の江戸小咄をフランス文学者が44章800項の艶笑・爆笑“ショートコント”に新訳。
目次
春夏秋冬また楽し
世は欲と道連れ
商売は道によって賢し
よもやま世間話
上つ方は他愛がない
赤鰯二本差
浪人哀歌
医は仁術
神や仏に祈るべからず
なまぐさ坊主行状記〔ほか〕
著者等紹介
田辺貞之助[タナベテイノスケ]
明治38年(1905)1月、東京生まれ。昭和3年、東京帝国大学仏文科卒業。東京大学、早稲田大学、埼玉医科大学の教授を歴任。埼玉医科大学の名誉教授。勲三等瑞宝章授章。フランス文学者としての翻訳のかたわら、フランス小咄・江戸小咄の研究家としても著名。昭和59年(1984)9月歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qbmnk
0
落語のマクラを集めたような本で、一つ一つが短く隙間時間に開いてクスッと笑えて楽しめるから文庫本になっていると良いのにと思う。八割方下ネタ。ときどき田辺貞之助がフランスでも似たような話があるなどのコメントを入れていて、洋の東西を問わない人の営みの中の可笑しさが窺われる。明治生まれの人が纏めたもので新装版だからもう少し注釈があっていい気もするが、江戸時代の庶民の楽しい暮らしが垣間見られるので、細かいところは気にせず読むのが良いのかもしれない。時代が変わっても人の暮らしが大きくは変わらないことがよく分かる。2024/12/12
kaz
0
はしがきにもあるが、上方のものもあることから、江戸の小咄ではなく、江戸時代の小咄を現代語でまとめたもの。落語のマクラやクスグリで使われるものはもちろん、頭山や饅頭こわい、禍は下、悋気の火の玉、馬のす、河豚鍋といったネタそのものもふんだんにある。故郷へ錦は米朝のものとは逆パターン。背景に関する知識が不足しているためか、何がおかしいのかよくわからないものもそれなりにあるが、当時の風俗・習慣について知ることができ、落語の起源を見るようで楽しい。ただし、下ネタの割合が多いので、苦手な人もいるかも。2020/05/22
-
- 和書
- ほら、トラがいる!